所信
令和6年度 朝倉商工会議所青年部
会長 瓜生 京平
アメリカでは海を渡ってきた日本人『SHOHEI OHTANI』に夢中です。シーズン中、日本で暮らす私たちに爽やかな朝と活力を与えてくれる存在です。 野球の最高峰MLBにおいて投打の二刀流で、唯一無二の輝きを放つその才能にファンは熱狂し、相手選手や監督、更には今まで野球に興味がなかった人までもが大谷選手の虜になっています。メディアの記事やネット上では度々、大谷選手の所作や言動行動が尊敬の対象とされ、その謙虚さや努力、そして夢に挑む姿勢は多くの人に勇気や感銘を与えています。グラウンド内外を問わず人からの尊敬を体現するその様は、2024年、新一万円札の肖像として発行される近代日本経済の礎を築き、東京商法会議所の初代会頭(現東京商工会議所)を務められた渋沢栄一翁が提唱している『道徳経済合一説』を重ねずにはいられません。「企業の利益追求は間違いではないがその根底には道徳が必要であり、国や人類の繁栄に対する責任を忘れてはならない」という教えは、地域を支える青年経済人として健全な発展を図る、私たちのあるべき姿や道導だと考えます。
昭和、平成の世から時代は令和へと移ろい、絶えず変化し続けている社会や文化。歴史の始まりと共に変革を起こしてきたのは、まぎれもなく『人』です。変革をしながらも次代へ繋いできてくれたのも、また人です。先人たちが勇気と情熱をもって行動してきたからこその今があります。私たちは社会の急激な環境変化に対応するためにも、大局的な思考で未来を描き、研鑽を積み成長し、変革を恐れず地域から求められるYEGで在り続けなければならないわけです。
近年、朝倉YEGは地方自治体や他単会YEG、他団体との結びつきが盛んになり、会員数を拡大して成長してきました。ひとえにOB・OGの先輩方や現メンバーの輝く汗の結集であり、家族や職場の仲間、地域から認知されてきたからではないでしょうか。まさにYEG宣言にある『連帯の証』の体現であります。この担いを胸に令和6年度のスローガンとして『TAKE ACTION FIRST ~担い みんなで創る 地域の未来のために~』と掲げ、これまでをこれからに紡ぐ担いと、地域の未来(持続的発展)のため『みんなで』という想いを原動力に活動していきます。まずは、メンバーのACTION(積極性)が不可欠です。参加率が低いメンバーや積極的に参加したいと考えるメンバーを含め、魅力的な事業の構築やみんなに対し無関心にならず呼びかけていくことが重要で
す。魅力的な事業とは、まずコミュニケーションの機会を増やし明確な役割、具体的な目標を設定します。そして当事者意識を持って臨みやすいような、地域が笑顔になるための貢献や自社の持続的発展の手掛りとなる研鑽、交流を通じて刺激しあえる仲間を作り、心が掻き立てられる環境を提供していくということです。
さらに本年度は福岡県連が初めて主管をすることとなる『第44回全国大会ほとめきFUKUOKAくるめ大会』が開催されます。隣接する地域にとってまたとない機会です。全国から訪れるYEGメンバーに朝倉の魅力を伝える絶好の場となります。そのため、地域ともしっかり連携を図りながら一丸となって取り組み、朝倉にも足を運んでもらえるような朝倉の魅力とほとめきを存分に感じていただける分科会を構築していきます。
常に心の奥底にあるのは故郷であり、時代の波に呑まれていくのを傍観するようなリーダーであってはならないはずです。大好きな故郷の幸せを追い求めてまいりましょう、YEGの存在価値を示してまいりましょう。その先が地域の光指す方角です。メンバーが少しでも奮起してもらえるように奮励努力し会長職を務めさせていただきます。